歌は待っている 風と土と「ひとひのうた」と
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本書は「山形ビエンナーレ2024」で開催された周遊型展覧会「ひとひのうた」を記録した図録です。編著は、同展の総合キュレーターである小金沢智さんです。
本書には、展覧会を記録したドキュメントに留まらず、展覧会を準備する小金沢さんの日々を綴った「日記のようなもの」、さらに展覧会を経て小金沢さんがアーティストらと行った対話「『ひとひのうた』が終わっても」も収録されています。
展覧会の記録だけではなく、展覧会の前後でキュレーターが考えたこと、感じたことまで収録したのは、展覧会というものを、それを創り出すキュレーターの日々の思考や情動、「傷」といったものと、地続きで捉えたかったからです。それは、展覧会というものを「うた」として捉えたかった、ということでもありました。
歌人・斎藤茂吉と縁の深い蔵王温泉を舞台にした「ひとひのうた」という展覧会において、「うた」は重要な役割を担いましたが、本書でも重要なテーマとなりました。本書タイトル『歌は待っている 風と土と「ひとひのうた」と』は、制作の過程で著者の小金沢さんが見い出した言葉ですが、このタイトルには、著者からのある提案が込められています。
この本を読んでくださった皆さんと、その提案について5年、10年、100年先まで考えていけたら嬉しいです。
装丁: 岡本健 +
作字:岡澤慶秀
判型:A5 判変形・上製・PUR・外函付
頁数:288ページ